行政書士寺村事務所のブログ

滋賀県彦根市の行政書士寺村事務所です。自動車関連のお仕事や、相続関連のお仕事をやっております。どんなことでもかまいませんので、どうぞ、お気軽にご相談ください。

池袋における、高齢者事故の件で、被告は、刑の執行停止を求めず、ってことらしいが、すべて計算ずくのことみたいに思える。収監は、されるか、されないか、ってことを、自分の意思でするわけじゃないしね。

池袋、高齢者で、まともに自分で歩行することもできない高齢者による、悲しい事故について、禁固5年の判決が出て、それに対して、控訴することなく、刑が確定したようだ。

 

被告も、収監されることに了承をしている、っていうことだけど、この収監を決めるのは、被告ではなく、検察の判断によるところなんだろうね。

 

news.yahoo.co.jp

 

結局、裁判では、被告は、一切、自分の過失を認めず、あくまで悪いのは、プリウスを作ったトヨタだとの主張は一切変わっていない。

 

今回、刑が確定したとして、このまともに歩けない90歳の老人を収監することは、まあ、普通に考えて無理ということになるんだろう。

 

被告は、その事も、被告弁護士と協議のうえ、今回、収監されることに異存はない、という発言をし、そのことが、反省の姿だということを考え、このような発言になったようなことなんだろうね。

 

根本的な話をするけど、この事故により、亡くなったり、あるいはケガをした被害者遺族、親族は、このような結果を望んでいたのだろうか。

 

違うだろう。被害者遺族、家族は、もし、この被告が、

 

「わたしは、ブレーキを踏んだつもりだったのですが、客観的に判断して、わたしが、ブレーキとアクセルを踏み間違え、その結果、人を殺め、ケガをさせてしまったことは間違いがありません。このことから、わたしが犯した罪は大きく、遺族、被害者家族には、こころよりお詫び申し上げます。すべては、わたくしの責任であり、本当に申し訳ございませんでした。」

 

って、裁判で伝えれば、被害者遺族、家族も、どんだけ救われただろう。

 

ただ、今回、最後まで、

 

「自分に非は一切ない。自動車メーカーのシステムのエラーにより、結果的にはわたしの自動車が事故を起こしただけで、基本、わたしは悪くはないが、結果として、人を殺めたことは承諾する」

 

、っていうことであれば、それは、被害者遺族、家族にとっては、いつまで経っても、この事故は終わらない、って感じているのではないだろうか。

 

この被告は、弁護士からの忠告で、自分の意思を貫いたうえで、収監されない方法を取得したんだろう。それが、今回の、収監されることに対して、異論はない、という発言に至ったものだと思う。

 

まさに、本当の悪知恵を働かして、なるほど、これで、自分の主張も認められ、収監もされない、最適の方法か、っていういちばんいい方法を選択したんだろうね。

 

被害者遺族は、こんなことを望んでいたのか?違うだろう?自分のミスを認めて、こころから謝ってくれれば、って思っていたんじゃないか。

 

これでは、被害者遺族はは、いつまでたっても、終わりにならない。

 

こんな結果になることは、決して希望していなかったはずだ。

 

今回の事故で、国は、本当に、特に高齢者の免許更新制度に対して、早急に、本格的に論議していただき、1日も早く、運転不適合者には、運転をさせない制度を作り上げて欲しい。

 

このような悲しい事故が、二度と発生することのないような交通社会と、もう二度と、悲しい事故が発生しないことを祈るばかりだ。

 

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