行政書士寺村事務所のブログ

滋賀県彦根市の行政書士寺村事務所です。自動車関連のお仕事や、相続関連のお仕事をやっております。どんなことでもかまいませんので、どうぞ、お気軽にご相談ください。

今朝の、JR琵琶湖線で発生した事故。71歳にして、死を選択された女性に、どういう事情があったのか。ただ、自死を選択したことに対して、僕がどうこう言うことはない。

いつも、息子は自転車で南彦根駅まで行き、そこから会社へ通勤しているんだけど、雨が降っていたり、事前に、運行情報が入り、遅れや運転見合わせがあると、僕が、息子を自動車で会社まで送っていくことにしている。

 

今朝、膳所駅で発生した、71歳の女性による、接触死亡事故に関しては、その発生が、息子の通勤電車の時刻より、1時間近く後だったため、普通に通勤ができたようだ。

 

news.yahoo.co.jp

 

それにしても、この琵琶湖線に限らず長浜、米原から、網干、姫路までの間、まあ、東海道線と言った方がわかりやすいけど、本当に、しょっちゅうと言っていいほど、自死のため、電車に飛び込む人が多すぎる。

 

もちろん、その人には、もうどうすることも出来ず、悩んだあげくに、電車に飛び込んだとは思うが、そのために、何万人という人が、学校に遅れたり、仕事に遅れたりということもあるし、だいいち、通勤時間帯ということもあり、立っている人も多いだろうから、長時間にわたり、停車した電車の中で、立って待ち続けなければならない、ってこともあるし。

 

また、その処理をする鉄道関係者や警察官、救急隊員にとっても、肉片となった遺体の処理をすることは、例え仕事とは言え、とても、こころの負担になっていることも確かだよね。

 

ましてや、今回の事故で、かなりの大きな損害賠償請求が、その相続人の負担となることもあるだろう。死亡した被相続人が、相当の財産を持っていればそれをもって、その賠償金を払うことも可能だろうけど、そうでなければ、まあ、賠償金も相続対象となるので、相続放棄という方法により、その負担を強いられることはなさそうだ。

 

ただ、たった一人の行動が、何万人というなんの罪もない人に、多大な迷惑をかけたことに間違いはなく、それを考えると、なぜ、もっと人に迷惑をかけない手法を選んでくれなかったのか、って言いたくもなるよね。

 

まあ、自死を選ぶ人が、そんなことを考える訳もなく、もうこれはどうしようもない、っていう話で、今後も、同じような事象が発生し続けるんだろうね。

 

交通事故による死亡者数が、年々減少していき、2千人台になったというのに、自死を選択する人は、残念ながら、その10倍の人数となっている。

 

コロナウイルスの影響もあって、今年は、さらに増えるのではないかと推測もされています。

 

交通事故による死亡者は、その住所氏名が公表される場合が多いのに比べて、自死の場合は、それが公にはならないというのが普通で、あまり、周りに知られないまま、家族で、ひっそりと葬儀を行うこともあるのだろう。

 

そして、ほとんどの自死者の相続人は、損害賠償請求を払うこともなく、結局、鉄道会社と鉄道を利用した客だけが、バカを見ることになって、社会はそのまま過ぎ去って行く。

 

確かに、確実に、楽に(楽かどうかはやってみたことがないのでわからないけど)自分の命を奪うのは、時速130キロで爆走する新快速電車に飛び込むのは、最も効率的だとも言えるけど、だからといって、その選択肢を選ぶのはやめて欲しい。

 

自死を選ぶのは、個人の自由であり、決してそれをやめましょうとは言いません。自死を選択したのであれば、それは自由であり、その人にとって、いちばんの方法がそうであれば、それを選択することを悪いこととは思わない。

 

僕だって、いつ、自死を選択する必要が生じるかもしれないし、その時に、果たして、他人に迷惑をなるべくかけずに、自死を完結することができるかというと、かなり自信もない。

 

ましてや、寝たきりになっていたとすれば、例え、脳の中で自死をしたいと思っても、自分ではどうすることもできないかもしれないしね。

 

まあ、今回、71歳の女性ということで、果たしてどういう事情があったのかはわからないけれども、まあ、それなりの理由があってのことで、それは仕方がない。

 

今回は、多くの人に迷惑をかけてしまったけれど、だからといって、それを非難することもできないし、まあ、できれば、他の方法を選んで欲しかったな、っていう程度の話だ。

 

まあ、これ以上話しても、今後、鉄道を利用した自死が減るわけもなく、逆に多くなるのだろう。せめて、そういう人がでないような世の中になって欲しいな、って思う。

 

#運転見合わせ

#東海道線

#自殺

#膳所駅