先日だったっけ。富士スピードウェイで、なんだかの24時間耐久レースが開催され、水素エンジンを積んだ、カローラスポーツを、トヨタの社長である、豊田章男自ら、ドライバーとして参加するほど、今後、水素エンジンを脱炭素社会の有力なエンジンのひとつして位置づけていることを表明したね。
これは、僕からすれば、とてもいいことで、特に、モータースポーツにおいては、今後、この水素エンジンを主流に開催していただければ、ありがたいこと間違いなしなんだけどね。
時代は、すでに、レシプロエンジンや、ロータリーエンジンから、電気のみを使用した電気モーターのみで走る自動車が、主流となるということで、その流れは変えられないだろう。
ホンダが、今年を限りに、ガソリンを使用したレシプロエンジンを使った「F1」からの完全撤退を表明したのは、今後、ガソリンを燃焼するレシプロエンジンの開発には、力を注がない、っていうことを示したものだね。
まあ、たぶん、10年後には、街中を走る半分くらいが、完全な電気自動車。半分が、ハイブリッド自動車って感じで、軽自動車を含めて、単純な、ガソリンのレシプロエンジン自動車は、ほとんどなくなるのだろう。
そして、20年後には、おそらく、ハイブリッドすらも、なくなるのだろう。
それは、それでいいことだと思う。
ただし、モータースポーツに関しては、水素を燃やすレシプロエンジンを利用した自動車レースってものを、一般の自動車とは違う、ひとつのスポーツとして、残して欲しいとは思う。
もちろん、水素エンジンを利用した一般車も、残して欲しいしけどね。
なんでこんなことを言いたいかっていうのは、自動車レースは、爆音を響かせて、300キロ以上で走行するのが、それがレースだろう、ってことだからだ。
今、フォーミュラEというのも、テレビ映像で観ることはあるけれど、まったく興味がない。
だって、ほとんど音がしないのだから。
今、F1とフォーミュラEを比べれば、まだ、F1のほうが速いのが確かだろう。
ただ、10年、20年と経過すれば、例えば、鈴鹿の1周あたりのコースレコードについては、今は、F1で、1分25秒ほどだと思うけど、今後、電気自動車になれば、もっと速いタイムになるかもしれない。
だけども、鈴鹿のメインストレートを、スーーーと、350キロで走行する電気モーター自動車と、爆音を響かせながら、320キロで走行するレシプロ水素エンジン自動車の、どちらが観たいか、って話であり、これは、もはや、個人的見解の違いで、どちらが観たいか、って話だわな。
トヨタは、脱炭素社会を目指して、その必要性を感じながらも、レース魂は持ち続け、音はなるけれど、そんなにすさまじい音で、一般道を走行するわけじゃなく、レース場においては、爆音を鳴らしながら、レシプロ水素エンジンでのレースをする。
トヨタ以外は、単純な電気モーター自動車レースに移行するだろうけど、トヨタは、例えば、ワンメイクレースであったとしても、レシプロエンジンで爆音を響かせる策に至ったのではないかと思われ、それは正しい選択だと思う。
この世の中から、爆音を響かせて走る自動車レースがなくなったら、もはやモータースポーツの意味もなく、まあ、それでも観に行く人があればいいけど、たぶん、そういう話にはならないだろう、ってことだと思うんだけどな。
新幹線や、在来線で、電車がメインとなる中、多くの場所で、昔懐かしい、SL、蒸気機関車が走れば、多くの人がそれを求めて観に行く人、乗りに行く人が多いのも確かで、それと同じことが、水素エンジンによる、レースの開催ってのがあるのだと感じる。
どうか、トヨタさん、がんばって、水素エンジンの開発をすすめてください。
もちろん、電気モーター自動車の開発は、一般道のために開発はすすめられるのでしょうけど、レースのこともあるし、開発費に、それほど多くを生じなく、自動車自体を安価に提供できる、水素エンジン自動車の開発に力を注いでいただくことを希望します。