行政書士寺村事務所のブログ

滋賀県彦根市の行政書士寺村事務所です。自動車関連のお仕事や、相続関連のお仕事をやっております。どんなことでもかまいませんので、どうぞ、お気軽にご相談ください。

大津園児死亡事故に関して。反論はあるとは思うが、僕は今でも直進車の不注意がなければ事故はなかったと確信している。

 あの、悲しい事故から2年ですか。自分にとっては、よく通る道、交差点なので、事故後も、そこを通るたびに、かすかに目をつむって、亡くなった園児のことを思う。

 

事故発生後、右折車女性と、直進車女性の二人の女性が逮捕され、その日のうちに、直進車女性は、釈放され、右折車女性のみが悪者にされてしまったようだ。

 

この当日中に逮捕、釈放となった経緯には、直進車女性の運転するダイハツムーブキャンパスにドライブレコーダーが搭載されており、その情報から、逮捕して事情を聴かなくとも、現状はよくわかる、っていうことから、釈放となったからであり、決して、責任割合が直進車女性にない、っていうことでないことは確かだ。

 

ただ、その後、検察も、右折車女性のみが起訴となり、直進車女性は、起訴には至らないということで、不起訴処分となって、現在にいたっていますよね。

 

事故2年経過する前日だったか、被害者遺族が、直進車女性に対して、検察が不起訴としたことに対して、それはおかしい、と検察審査会に申し立てをしたというニュースがあったが、それに対して、おおむね、多くの人が、被害者遺族に対して、「気持ちがわからなくともないが、それはおかしい」、とか、「直進車女性は被害者であり、あくまで悪いのは右折車女性だ」とか、否定的な意見が多いのも理解している。

 

だが、私の思いは、その反論は、現場を知っていない人の意見であり、現場をよく知っている人であれば、確かに、無理矢理右折し、直進車の側面に衝突した女性が悪いのはもちろんのこと、直進車女性が、交差点での進入速度を落としていれば、単なる、右直事故で終わったと確信しており、この事故の原因は、無理に右折した女性と、それを想定せずに、高速で交差点に進入した直進車女性の、双方の間違いが起こした悲しい事象だったのだったと思う。

 

直進車女性のダイハツムーブキャンパスには、ドライブレコーダーが装着されていたようで、衝突時の速度は、時速56キロだったということだ。

 

時速56キロ。この速度が速いか遅いか。この交差点を知っている僕にとっては、この交差点で、右折車がある状況では、安全に事故を起こさない速度は、せいぜい40キロが限度だと思う。あの交差点で、56キロも出して突入するなんて、正気の沙汰じゃないと思う。

 

ましてや、左前方に、園児や保育士などの幼稚園関係者の姿を見ていれば、少なくとも、40キロ以上で交差点に進入することは、もはや、暴走と言わざるを得ないと思っている。

 

56キロって、速度が遅いと感じる人もいるかもしれないけれど、見通しが悪く、右折待ち自動車があり、歩道には人がいることを想定すれば、交差点で何が起こるかわからないから、40キロ以下で進入するのが当然だと思うし、それがなされていれば、この悲しい事故は起きず、単なる、ヒヤッと事象で終わっていたはずの事象だったのは間違いがない。

 

この交差点は、イオン草津から、大津の瀬田、石山方面へ帰る直進車が多い一方、瀬田石山方面から、イオン草津へ行くために、右折する車が多くあり、平日から混雑する交差点である。

 

直進車は、少しでも速く、瀬田、石山方面へ帰りたいと思うし、右折車は、少しでも速く、イオン草津に行きたい、っていう気持ちが重なり合う交差点でもあり、いつも南北とも渋滞することが多い交差点でもある。

 

この事故を受けて、僕は、即、ブログで、この事故について、直進車女性が不起訴になったことはおかしい!って発したところ、数人から、

 

「おまえの考えはおかしい」

「おまえはばかか!直進車女性は被害者だ!おまえは何もわかっていない」

 

と、批判のコメントをいただいたが、 

今、再度、ここで言わせてもらう。

 

この事故の最大の原因は、直進車女性の交差点におけるスピードの出し過ぎであり、もちろん、右折車も悪いが、直進車女性が、もし、速度を40キロくらいに落としていれば、避けられた事故であり、直接、園児を殺したのは、直進車女性である、と言わせていただく。

 

検察審査会が、今後、直進車女性を起訴するのかどうかはわからないし、仮に起訴となれば、裁判所が審判を下すことになるし、不起訴となれば、直進車女性は、罪を問われることもないだろう。

 

まあ、刑事裁判とは別に、民事裁判では、まさか、10対0にはならないとは思うけれど、それにしても、直進車女性の保険会社がある程度の支払いをすることになるとは思うけど、刑事事件として、無罪ということになるのは、被害者としては納得できないっていうことだと思う。

 

いろいろ書いたけど、まとめて言えば、結果的には、誰もけがをしない物損事故であればよかったはずである。

 

それが、このような悲しい、園児二人の命を奪った事件になってしまったことは、右折車女性の無理な右折と、直進車女性のスピードの出し過ぎという、ふたつの間違いが、偶然、起こってしまい、そのために、普通ならば物損事故であったのが、二人の園児が死亡する事故になってしまったってことである。

 

これに対して、右折車女性だけが、実刑で4年の罪を受け、直進車女性は不起訴で、おとがめなし、ってことが、現場をよく知っている人間にとってはどうしても受け入れられない。

 

直接、園児を殺した、直進車女性をなんとかして、裁判に引っ張り出して、ドライブレコーダーの映像を第三者がよく見て、それでも、直進車女性に罪がない、っていうことであれば、それは裁判の判断であり、受け止められるが、直進車女性に対する裁判すら行われず、右折車女性だけが、4年の禁固を受けるのだとすれば、検察は、いったい何をしているんだ、って思うし、まあ、無理ではあるけれど、そのドライブレコーダーの映像を公に出してもらって、それでも、直進車女性に罪はない、ってことを証明してくれれば、納得もできる、ってことなんだが。