金融庁の金融審議会が、老後資金として、一般的な家庭において、将来的に2,000万円が必要だということが、論議になっている。
例として、65歳のの夫と60歳の妻が、それぞれ、年金を普通にもらったとしても、月で言えば、5万円。生涯でいえば、2,000万円が不足するっていうことらしいが。
年金をいつからもらうか、については、前にも話したこともあるけれど、通常の65歳からもらうべきなのか、それとも、5年早く、60歳からもらうべきなのか、あるいは、5年遅く、70歳からもらうべきなのか、ってことは、その人が、いつまで生きるのか。
つまり、その人が、いつ死ぬのか、っていう究極な判断をしなければならないので、それは自己責任において、いつからもらうか、を考えればいいことだとは思うけど。
自分は、今、58歳。今月、59歳。来年には、還暦を迎えるので、僕としては、もらえるうちにもらっておこうっていう気持ちがあるので、仮に、3割減算になったとしても、もらおうと思っています。
これが、もらえる時期を抑えて、70からもらった方が得だと思っていたら、いつの間にやら、年金額が減らされて、結局、大損したってことになる可能性がかなり高い確率である場合においては、やっぱり、もらえるときに、もらっちゃおう、ってことが必須条件だと、自分自身は思っています。
でもって、今回の、2,000万円必要との金融庁の報告については、おそらく、間違いはないのでしょう。
普通に、年金をもらっていても、それを越える支出があれば、結果的に、90歳くらいまで生きるのであれば、2,000万円が不足する、ってのは、計算上、よくわかることです。
今、政府与党と、野党が、それに関して、いろいろとやり取りをしていますが、事実は事実であり、それを、与党は、なぜ、それが現実だと言わないのか。
一方、野党は、それが事実とわかっていながら、なぜ、年金100年安心、ってことをいいだすのか。
どちらも、政治的な考えがあるとはいえ、金融庁というちゃんとした機関が算出した数字に対して、なぜ、それを政治的な問題にするのか、っていうのは与党にしても野党にしても、ちょっとなあ、って感じを受けます。
だから、結局、将来的には、2,000万円が必要なんだろう。その間、自営業ならなんとかなるかもわからないけど、60歳定年退職した人は、退職金があるとはいえ、あと、どうするんだ、ってことになれば、それはそれで、考えざるを得ないよな。
ちなみに、僕は、もちろん、2,000万円はありませんが、元気であれば、75歳くらいまでは、自営業で頑張れると思っていますし、あと、運転ができない状況になれば、そのときは、それなりにお金儲けを考えてみようと思っています。
仮に年間、100万円の所得があったとすれば、20年で、2,000万円になるので、それでいいのか、あるいは、60歳になった段階で、2,000万円の貯金がなくてはならないのか。
そのあたりのことがごちゃまぜになって、2,000万円という数字だけが一人歩きしているので、これは、金融庁もちゃんと責任をもって、説明をする必要があると思うし、麻生大臣も、この報告を受け取らない、なんて、いいかげんな対応を取らずに、しっかりと受け取って、そのうえで、国民に説明する必要があるとは思うのですが。