日本が、IWCから脱退したのが、半年ほど前だったか。
今後、遠洋漁業での、調査捕鯨はなくなるけど、近海における、商業捕鯨が開始されるらしい。
小学生の頃だっけ。学校給食や、家庭のおかずで、いっぱいクジラ肉を食べていた記憶がある。
なんだか、固くって、なんか、口のなかでくちゃくちゃしながら食べていた記憶がある。
当時、なぜ、クジラ肉を食べていたかっていうと、それは価格が、豚や牛に比べてはるかに安かったからだろう。
たぶん、現在の値段で言えば、例えば、100グラムの値段が、豚が、100円、牛が200円としたら、クジラは、おそらく、50円、いや、もっと安かったのかもしれない。
だから、いっぱいのクジラ肉を食べていたということなんだよね。
今、たまにスーパー行くと、調査捕鯨のクジラ肉が販売されているけれど、その価格は、豚や牛より、はるかに高く、かなり高級肉という位置づけになっていることは確かだ。
今後、近海における商業捕鯨が開始されたとき、果たして、それに勝算があるのだろうか。
めずらしさで、ってことで、一時的に消費は増えるかもしれないけど、基本的に、豚や牛より、まずい。
その肉が、100グラム、仮に、100円だったとすれば、よっぽどのひとじゃない限りは、クジラ肉を買う人はいないだろう。
昔を懐かしく、って気持ちで買う人が仮にあったとしても、あくまで一時的なものであるしかない。
ということは、結局、日本が、IWCを脱退して、近海での商業捕鯨を開始することに、どれだけの意味があるのだろうか、って普通に考えれば、そう思うよね。
遠洋での捕鯨がなくなれば、クジラが、イワシやサンマなどの小さな魚を大量に食べ、それが、結果的に、小さいけれど、日本人になくてはならない魚が、どんどん少なくなり、値段が高騰することになるのではないかな。
結局、日本には、行く道がなかったってことなんでしょうね。
ただ、文化としての、捕鯨を守るために、近海捕鯨を選択したってことなんでしょうか。
文化でお金儲けはできず、文化だけを守るだけとはとても思えないので、近海商業捕鯨に舵を切ったのには、何か、商業的な目的があったのだろうが、それが見えない。
今後、スーパーにクジラ肉が出回ると思うけど、はたして、どれくらいの価格設定になるのか、そして、どれくらいの人が購入するのか、これはちょいとだけ注目してみたい。