将棋の話で、今日、将棋のタイトルのひとつである、「お~いお茶杯王位戦」で、藤井聡太さんが、天敵、豊島将之さんに勝ち、1勝1敗としたというニュースがありました。
かなり、豊島さんに押されていたらしいけど、豊島さんのわずかなミスを見逃さず、逆転勝ちになったということで、ほんと、この人は、いったいどうなっているのか、って感じです。
で、勝負の話は、また、誰かがどこかで、詳しい説明をされると思うので、僕がどうこういうものではなく、タイトル戦の名称について話してみたい。
今回、行われたのは、「お~いお茶杯第62期王位戦」ということで、単純に、王位戦ではなく、その前に、しっかりとスポンサーの名前がついている。
これは、女流棋戦では、だいぶん前からそうだったとは思うけど、今では、普通の棋戦でも、スポンサーによる、いわゆる、ネーミングライツと言っていいのかどうかはわからないけど、メインスポンサーがあって、その名前を出す棋戦が多くなってきた。
現在、タイトル戦としては、8つのタイトル戦があるけど、そのうち、・・
ということで、8つのタイトルのうち、3つは、メインスポンサーのネーミングライツの棋戦となっているようで、この流れは、たぶん今後も増え続けて、すべての棋戦が、なんらかのスポンサーが、タイトル戦の頭につくことが予想される。
この流れは、将棋連盟にとっても、棋士にとっても、また、スポンサーにとっても、ウィンウィンの関係が成立していると思われるので、どんどんやればいいとは思う。
なんでこんなことを言うかというと、将棋は、確かに、羽生善治先生が、永世七冠をとり、国民栄誉賞を取った頃からだろうけど、その後、藤井聡太というとんでもない人物が現れて、今や、テレビのワイドニュースでも、将棋のニュースが報道されることも多く、国民の関心が将棋というゲームに関心を持っていることは確かで、また、一部では、日本各地の将棋教室に通う子供たちが増えたということで、とてもいいことだと思う。
で、これまで、将棋は、まあ、マイナーなイメージがあったので、いくら強くて、タイトルをどんどん取ったとしても、例えば、プロ野球やサッカー選手の年俸と比較しても、とても少ない金額であったという事実がある。
実際、よくは知らないけど、羽生善治先生が、七冠独占したときですら、たぶん、年間の賞金は、2億には至らず、せいぜい、1億少しだったのではないかと思う。
プロ野球では、何十人、いや、百人以上かもが、年俸1億円を得ているのに対して、将棋は、いちばん活躍して、いちばん勝って、いちばんタイトルを取った人でも、せいぜい、年間、1億円程度の賞金しかもらえない、ってことだったんだろう。
もちろん、世間が思う、その評価値っていうのは、プロ野球と将棋では、まだまだ、天と地くらいの差があるので、仕方ないといえば、そうなんだけど、今、藤井聡太君がこれだけ、マスコミまで巻き込んで、将棋がメジャーなゲームとして成立しそうになっている状況なんだから、強いひとには、それなりの報酬が支払われることになればいいとは考えている。
タイトル戦の前に、○○杯というスポンサーの名前を付けて、その分、その棋戦の賞金を上げることになれば、タイトルを取った人はもちろん、その予選に出る人の賞金も上がることになり、棋士にとっては、願ったり叶ったりということになるのではないだろうか。
今、いちばん優勝賞金が高いのが、読売新聞がスポンサーをやっている「竜王戦」だけど、それでも、優勝で、4,400万円。
これを、例えば、例えばですよ。楽天モバイル杯竜王戦、なんて、仮に楽天がメインスポンサーとなって、優勝賞金を1億円にする、なんていうことになれば、それは、棋士にとっても、スポンサーにとっても、日本将棋連盟にとっても、悪い話ではないはずだよね。
たまたま、楽天って言葉を出したけど、NTTドコモ杯、っていうのでもいいし、d払い杯っていう名前にしてもいいし、最近、元気な企業と言えば、例えば、トヨタ自動車ならば、トヨタ自動車杯名人戦とか、クロネコヤマト杯王座戦とか、まあ、いろんな選択肢と、いろんな、将来性があるのも事実だ。
今は、彦根みたいな田舎でも、県立彦根球場が、オセアンBCスタジアム彦根となったりと、スポーツと企業との連携っていうのが、管理者にとっても、スポンサーにも、どちらにも利益のあることになることが普通になってきている。
将棋についても、四段あたりで、フラフラしている棋士にとっても、目の前に、賞金が落ちているならば、それこそ、そのモチベーションアップにもつながるだろう。
今後、どんどん、将棋に関しても、ネーミングライツにより、ちょっと違和感を感じる人もいるかもしれないけれど、時代の流れであり、それが棋士にとって悪い話ではないのであれば、どんどんとネーミングライツやって欲しいって思う。
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