今回、発生してしまった、熱海の土石流。
亡くなった方も確認されたということで、こころよりお悔やみ申し上げるとともに、被害にあって、ケガをされたり、住宅を失った人には、こころよりお見舞い申し上げます。
テレビでは、Twitterでアップされた動画が流され、その映像が、あまりにショッキングであるゆえに、この熱海の現場と同じように、斜面に住んでおられる、多くの人には、もしかしたら、次は自分のところに災害が襲ってくるかもしれない、と考えた人も多いだろう。
この災害に関しては、事前に避難指示等がでていたわけではなく、被害にあった人たちにとっても、大丈夫だろうと思っていたことは間違いなく、それが、いきなりの土石流ということで、もはや手も足も出ない状況だったと推測される。
避難指示を出していれば、という考えもあるかもしれないけど、今回のケースは、それは成立しない。
今回発生したのは、土石流なので、土砂崩れとは違い、多量の雨により、山の上で、天然のダムが発生し、多量の水、土砂が多く貯まったダムが、ガマンしきれずに崩壊し、一気に、下流に流れだし、その水と土砂が、さらに多くの土砂や、木材、そして建物等を巻き込みながら、ものすごいパワーとスピードで下流の建造物を一気に押し流したということで、このような災害になったということだ。
さすがに、天然ダムの発生を、事前に確認することができたのであれば、それは、確かに、避難指示を出せるとは思うけど、普通、天然ダムを確認することは、不可能なので、避難指示を出せるわけもない。
ただし、それだけ多くの雨が降れば、特に、傾斜地であり、さらに上に山があるとすれば、いつ、どこで、天然ダムが発生してもおかしくないものであり、こればかりは、具体的に、どこどこで土石流が発生することを予想することは不可能なんだけど、もしかしたら、自分の身に危険が迫っているんじゃないか、ということが感じられればよかったんだけど、それは無理というものだよね。
そして、今回は、たまたま、本当に、たまたまその災害の発生した場所が、熱海という土地で、その中でも、わずか、その一部の地域において発生しただけの話で、逆に言えば、今回、一部の区域だけで終わったことが、他の災害が発生しなかった地域の人にとては、不幸中の幸いと言ってもいいのではないかと考えるものである。
日本には、平地で、仮に川が氾濫しても、災害がない土地もあれば、傾斜地で、上に山がせまっている場所も多くあり、そこに、何百万人・・いや何千万人になるかはわからないけれども、豪雨という1点だけの話で言えば、土砂災害や洪水による被害を受ける可能性のある人がものすごく多いのも確かだ。
日本には、雨だけじゃなく、記憶に新しい津波や高潮ということもあり、それらも含めると、たぶん、日本の半分近くは、なんらかの災害に遭う可能性があるのではないかと推測される。
だから、可能性があるのであれば、もはや自治体や国が提供する警告が発っせられる前に、自ら行動を起こすことが必要だとは思うけれども、逆に、言えば、そんなことできるわけないやんか、って言われれば、確かにその通りで、だいいち、どこへ避難するんだ、って話もあるし、無理な話なんだよなあ。
でもって、災害が発生して、はじめて、自分がその当事者だったと知り、その後、国の大臣が視察に訪れ、記者会見で、今後はこのようなことがないように、万全を期す、って言って終わり、ってことになる。
実際、傾斜地や、氾濫予想区域から、そこの住民を、どこか、災害がおこる可能性が限りなく近い場所へ、移転させるということは不可能であり、その時、その時で、災害が発生したら、お見舞いをし、全国の箇所を点検する、というあいまいな言葉で終わっちゃっているのが、まあ、それで仕方ないことなのだ。
人類が生まれてから、多くの人間が、自然災害にて被害にあっているけど、将来的にそれが無くなるかといえば、それは不可能だ。
人間という小さいものが、大きな自然に立ち向かうことは、そもそも不可能なのであり、人類が滅亡するまで、この自然災害をゼロにすることは不可能だ。
まあ、危険な場所というのは、だんだんとわかってくるだろうし、より、詳しい気象除法や避難情報は発達はするのだろうけど、それにしても、災害をゼロにすることは不可能で、もし自分の命を守りたいのであれば、自ら、考えて行動を取るしかない、ってことで、よろしくお願いします。
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