国や都道府県の、手続きのキャッシュレス化。警視庁では、7月から、免許の手数料や、車庫証明の手数料などを、キャッシュレス化にする予定だということだ。
この現金のみの手数料納付。(一部、OSSという方法でのキャッシュレス化はあるが)
国が、キャッシュレス化を薦めている中で、例えば、自分の仕事で言えば、車庫証明の手数料は、本来なら、滋賀県警察に納めるところが、なぜか、滋賀県交通安全協会で、収入証紙を、現金で購入し、その証紙を車庫証明申請書に貼り付け、それによって、手数料を滋賀県警に支払う、っていう仕組みになっており、この滋賀県交通安全協会は、証紙を売る手数料収入を得て、それで、協会の運営をしている。
また、自動車の名義変更や新規登録などに必要な手数料や重量税は、直接、国に現金を納めるのではなく、例えば、滋賀県においては、近畿陸運協会という、国の天下り団体において、現金で、例えば、登録手数料や重量税を、証紙を現金で買って、用紙に貼り付けるという方法で、手数料収入を受けて、この天下り団体に利益が入ってくるという仕組みになっているのだ。
本来なら、国であれば国へ。県であれば県へ、手数料や税金を支払うというのが当然なんだろうけど、まあ、確かに、現状、現金を生じる方法であれば、国や県の手続きの煩雑さを考えれば、そういうことも考えられないわけではないことはわかるけど。
それが、例えばキャッシュレスになれば。
例えば、車庫証明の手数料を払うときに、滋賀県警の窓口において、カードなりスマホなりを機械に掲げて、その場で手数料を支払うことができれば、わざわざ滋賀県交通安全協会に足を運び、現金で払うこともないので、これにより、滋賀県交通安全協会に入る収入が減るのでは、っていう期待も高いのだけれど。
実際に、どういう方法で、キャッシュレス化が進むのかわからないけど、例えば、滋賀県警がキャッシュレス化をするわけでなく、滋賀県交通安全協会が、キャッシュレス化をするのであれば、まあ、現金を用意しなくていい、っていうのはいいことだけど、天下り団体としての交通安全協会が、手数料を受け取るのであれば、同じであり、これでは意味がないのではないかとも思う。
あと、国の運輸支局での支払いを、近畿陸運協会が、証紙発行代行ということで、手数料収入を受けているのであれば、それを廃絶して欲しいけど、上記、車庫証明と同じように、結局、近畿陸運協会にキャッシュレスで支払うのであれば、その段階で手数料収入が発生し、天下り団体に、大きな利益を与えることになるのであれば、あまり意味がないってことなんだけどね。
今回、警視庁が、手数料をキャッシュレス化するという、本来の意味が、利用者の利便性を考えてのことなのか、あるいは、天下り団体の廃絶を考えてのことなのか。
まあ、おそらく、前述、車庫証明に伴う、交通安全協会。自動車登録に関する、陸運協会というものを、いきなりなくす、ってことは考えられず、結果的には、今までと同じで、ただ、単に、現金から、キャッシュレスになるだけ、ってことなんだろうけど。
免許を更新するときに、更新料は、いくらで、あと、交通安全協会への協力金がいくら、って言われて、多くの人が、交通安全協会へ多額のお金を支払っているとは思うけど、これはあくまで任意であり、払わないから、免許が更新できないわけではないけど、それを、まるで、免許更新には、これだけのお金が必要だとばかりに、交通安全協会への協力金の支払いを促す交通安全協会には腹が立つばかりだ。
交通安全協会の活動を否定するわけではないけれど、それが、天下り団体へのお金の動きと、国の公務員の天下り先となっていて、天下った人間に、多くのお金が支払われていることに、それでもいいのか?、ってみんなに聞きたいし、その事実を知れば、誰も、交通安全協会なんか、無くなってもいいのでは、と考えるんじゃないかな。
とにかく、交通安全協会にしても、近畿陸運協会にしても、そういう団体を作ることで、人の仕事の提供となっていることも事実であり、国や県の業務の省略化が図られていることも、現状では事実である。
ただ、システムを導入すれば、もはや、こういう天下り団体は不要となり、直接、運輸局や警察との関係だけで、無駄な手数料を払うことがなくなるのであれば、それをどんどんとすすめてほしい、とは思うんだけどね。