行政書士寺村事務所は、自動車関連の仕事を中心にしておりますが、一方、相続関連の仕事もやらせていただいています。
その中で、家系図の作成業務も、頻繁にやらせていただいておりますので、その説明を少しさせていただきます。
家系図の作成を始めた理由は、もともと、相続にともなう、被相続人(亡くなった人)の出生から死亡までの、すべての戸籍を集めることから発想いたしました。
だいたい、80歳前後の方が亡くなった場合、男女の別や、その方がどういう人生を送ってきたかにもよりますが、相続に必要な戸籍の数は、少ない人で、5通程度。多い人であれば、10通以上になることもあります。
それらの戸籍を見てみると、その亡くなった人の人生が見えてくるのです。
もちろん、その人そのものの人生にどういう時間の経過があったのか、というのも、もちろんわかるのですが、その人の親族、具体的には、ご両親や、ご兄弟、おじさんおばさん、甥っ子、姪っ子などなど、その方がどういう人生を送ったかも、だいたいわかってきます。
これは、たんなる相続手続きだけで終わらせてしまってはいけない。
この戸籍をもとに、それを家系図にして、自分の先祖にどういう人生があったのか、自分は、いったい誰との関係があるのか、それを残さなくてはならない、という発想があったからです。
おかげさまで、これまで、何百という数の家系図を作成してまいりました。
家系図を受け取った人からは、改めて自分の存在意義というものがわかり、あと、先祖の大切さがわかった、とのご感想を感じられる方がたいへん多いことに、作成した自分としても、作ってよかった、って感じます。
中には、先祖をたどる旅に出てみようと思う。自分のルーツをたどってみた、ということを考えておられる方も、たいへん多いことも事実です。
相続手続きからはじまった、家系図作成ですが、これって作ってみると、以外とたいへんで、自分自身の先祖が、戸籍でわかるだけで、100人を超える人がでてくる場合があるのです。
そうなると、家系図作成もたいへんです。
もちろん、お金をいただいてやっていますので、わかる範囲は、すべて網羅していますが、あまりに人が多すぎて、逆に訳がわからない、なんてこともあるのかもしれません。
ただ、家系図作成も、中には、戸籍が廃棄されていたり、焼失していたりして、ご先祖様の数が、極端に少ない人もございます。
こういう方には、たいへん申し訳ないと思いながら、戸籍が戦災で焼失しており、これ以上さかのぼれませんでした、と説明するしかありません。
まあ、おおよそ、8割を超えるかたが、江戸時代までさかのぼることが可能なので、たいへんよろこんでいただいております。
戸籍は、今後、どんどんと廃棄されていく可能性が高く、家系図を作成するのは、今が最後のチャンスかもしれません。
もし、よろしければ、一度、ご検討いただいていただければ、わたしとしては、たいへんうれしく思います。