自動車の登録関係の仕事をしていると、依頼者様から、よく、「陸運局」という言葉を聞くことがあります。
まあ、わたしもわかっているし、依頼者様もわかっておられるのだと思うのですが。
現在、国の機関で、陸運局という役所はありません!
現在ということは、以前にはあったのか、ということですが、実は以前にはありました。
もう、20年近く前でしょうか。陸運局と海運局という役所が、運輸局に変わり、地方支部は、それぞれ、
〇〇運輸局〇〇運輸支局
という名前に変わっています。
運輸支局に変わったのが、ここ数年であれば、まだわからないわけではないのですが、もう20年近く経過しているのに、いまだに、陸運局という言葉を使われるご依頼人様に対しては、あえて、陸運局という役所はありませんよ、なーんてことは、言いません。
言葉としては、もちろん通じますし、あえてこちらからそんなことを言ってもなんの得にもなりませんし、あえて言えば、すでに陸運局という言葉がすでに市民権を得ていると考えれば、あえて、自分がつっぱることなく、相手に合わせるのが、いちばん仕事がスムースに進みます。
日本語って、かつて使われた言葉が、すでに市民権を得ているのであれば、それが、仮に現在使われていない言葉であっても、それを受け入れることが、仕事上は大切だと思っています。
まあ、これ以外にもいっぱいありますけどね。法律の勉強をしていると、過去に使われていた言葉で、現在は使われていない言葉が、市民権を得て、それが現在でも十分通じる言葉がいっぱいあります。
まあ、運輸局という言葉も、あと、数年したら、また変わるかもしれないし。
ようは、言葉が通じれば、たとえ、その言葉が違っていても、なんの問題もないという、それが回答でしょうかね。